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毒が観たい。

2006Tenjin026

今週の土曜日、NHK教育のETV特集で、優作さんを特集した番組が放映されるようです。詳細はこちら。優作さんの没年に近づきつつある私は、期待と不安が入り混じって、なんだか、妙な心持ちです(苦笑)。

進行役がリリー・フランキーさんということなので、以前に放映された『知るを楽しむ』(NHK教育)の焼き直し?と勘繰ってしまいました。しかし、番組HPを見ると、以前とは異なるゲストにインタビューをしているようなので、まずは、ホッと一息。しかし、何故、高田延彦と名倉潤と大槻ケンヂなのか……と。

「いま」という時代を読み解くために、過去の「偉人」の言動に、その手がかりを求めることは、良くあることです。しかし、そこでつぎはぎされた「肉声」は、本人を、ますますその実像から遠ざけてしまいます。いたずらに美化された虚像が肥大化するばかり……。

昨日まで、三夜連続で放映された『ラストメッセージ』(NHK総合)も、興味深く観ましたが、ある種の納まりの悪さを禁じ得ませんでした。とくに、手塚治虫を「自らの空襲体験を背景に、反戦と命の尊さを訴え続けた」と形容するあたりには…….。

人間的な嫉妬や倒錯や屈折を、テレビはいとも簡単に脱色・脱臭してしまいます。とは言え、かつてのドラマやドキュメンタリーには、そうした「正視しがたさ」を伝えることそのものを、自らの矜持としていた気がします。

おそらく「骨太」とは、そうしたものを指していたのだと思いますが、いまや多くの番組が、軽やかに洗練されすぎて、さしたるのどごしもなく胃の腑に落ち、消費されてしまいます。

一時代を築いた人物が、後世を生きる者の都合に合うように編集されてしまうのは、なんとも気の毒な気がします。とは言え、一視聴者としては、その人物に近付く手立てが他に無いものですから、嬉々としてチャンネルを合わせ、ビデオをセットしてしまうのですが…….。

できることなら、優作さんの「毒」が観たいなぁ、と。

2006Tenjin027

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