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極黒。

2006Sdi019-2

「極悪(ごくあく)」じゃありません。「極黒(きわぐろ)」と読みます。セーラーが出している超微粒子顔料系のインクです。以前、「万年筆画」という記事の中でチラッと触れたカーボンインクとは、このことでした。

万年筆を常用するようになって以来、インクは丸善のアテナインキだけを使ってきました。これは、最初に買った「センチュリー」という万年筆(詳細はこちら)に付属していたものです。

その後、手帳用、宛名書き用、普段使い用と、ペン先の太さの違う万年筆が都合4本、私の手元に揃うことになりました。しかし、インクだけはアテナインキを飲ませていました。

ノートによってインキの色を違えたり、あるいは同じノートに違う色のインキが混在するのが赦せなかったのです。ここらあたりにも、私の中の「揃いの規範」のおぞましさを感じます。

ただ、実際的な理由もあるのです。自宅か職場、そのいずれかでインクが切れてしまったとき、同じインク壷が両方に有れば、遠慮なく継ぎ足すことができるのです。

仮に4本の万年筆に違うインクを入れていたら、最低でも職場と自宅に4種類×2個=計8個のインク壷を、常時抱えていなければなりません。これが同じインクを使っていれば、最低2個のインク壷で済むわけです。

また、アテナインキの色が好きだったことも、理由のひとつです。明るすぎず、暗すぎず、「ブルーブラック」と総称されるインクの中でも、その落ち着いた雰囲気が好きでした。

しかし、万年筆画を始めようと思い立ったとき、この「極黒」の存在を知りました。遅まきながら、インクのパーマネント性のことも気にかかるようになりました。試みに、万年筆を使い始めた頃のノートを開いてみると、ほんの3年ほど前のものなのに、心なしか、字が薄くなっているように思えました。

古書を手に取ったとき、前の持ち主が万年筆で書き込んだ文字を認めることがあります。ほとんど消えかかったその文字を見たとき、自分のノートも、やがてこうなるのかな…..そう思うと、インクの耐水性・耐光性は、他のなによりも優先すべきことのように思われました。

(つづく)

2006Sdi019

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