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直近の史実。

  • October 25th, 2006 (Wed) 20:00
  • 思惟

2006Daisen0181

先日、このブログにも設置したNHK時計、その木目調版が、早くもリリースされました。さっそく、差し替えてしまいました(笑)。

青版と木目調版の使い分けには、諸説があるようです。最も有力と思われる説は、「季節による使い分け(衣替えを挟んで、冬季は木目調、夏季は青)ではないか」というものです。とりあえず、その説に従って、私のブログでも、冬季は木目調版を載せることにします。

このパーツを提供しているNHKのブログ、“Lab-blog”(詳細はこちら)でも、青版と木目調版の使い分けには、あまり触れていません。些細なことですが、とっても気になります(苦笑)。情報の蓄積が、これほど容易にできる(と思われる)時代に暮らしながら、「直近の史実」を掘り起こすのは、意外に骨の折れる作業なのかも知れませんね。

そう言えば、興味深い話しを聞いたことがあります。

ある学校が廃校になってしまうと、その後に刊行される地図帳の中から、校名が完全に消えてしまうのだそうです。現実に、その場所に行けば、未だ校舎が残っている場合もあります。せめて「旧○○小学校跡地」という表記くらい、残してくれても良さそうなものですが……。

また、その校舎も無くなってしまえば、跡地の片隅に据えられる碑文しか、往時を知る手がかりはありません。なかには、碑文さえ無い場合もあるようです。

他にも、こんな話しを聞いたことがあります。

地元スーパーの若手社員が、過去30年の店の歴史を調べることになったのだそうです。1号店はここ、2号店はここ、と言うふうに、地図上にマッピングして行きます。しかし、店舗数の増加に伴って、どこに出店していたのか、判らなくなることがあったのだそうです。

数ある店舗の中には、当初、出店した場所を売り払い、別の場所に移したケースもあったようです。加えて、市町村合併などに伴う町名変更が重なると、その後の店舗の行く末を追うことは、ほとんど不可能に近くなるのだとか。

意外なことに、本社にも役場にも、こうした資料は残っておらず、常に「最新情報」に上書きしていたのだそうです。往時を知る人は既に亡く、半ば諦めかけていたとき、「古い電話帳に当たれば判るかも知れません」と言われ、「なるほど!」と膝を打ったのも束の間、NTTでさえ、過去の電話帳は保管していなかったそうです。

泡のように消えて行く日常が、ふとしたきっかけで、歴史の一時点に変貌するとき、突如として乗り越えがたい断層が、そこに出現します。不思議なものですね。

2006Daisen0101-1

Comments:2

complex_cat 06-10-26 (Thu) 11:52

Webに何でも載っている,何でも調べられると喧伝される現代ほど,すさまじい勢いで,情報が欠落していっている時代はないと思います。
 卑近な例ですが,私の拙文へTBさせていただきました。
 下手な文章でも,覚え書きという形でWeb上に残しておけば,どこかが拾ってくれるかも知れないと思うこの頃です。
 絶対的な情報がWebに存在していたとしても,絶対に検索サイトでも探せない,澱のような場所に埋もれた真・情報が存在するかも知れませんね。
 ブログでインデックスを使ったりしましたが,自分の過去ログですら,どうやっても探せなくなることがありますね。一方で,検索したときに,上位に引っかかるサイトの中身の,あまりに役にたたない内容に呆然とするのであります。

marmotbaby 06-10-26 (Thu) 22:54

最初の2行に痺れました。おんぼらと考えていたことが、この2行に詰まっています。
アマゾン化、グーグル化によって、加速度的に進む監視社会が、「ロングテールの可能性」という媚薬によって、不問に付されている気がします。
今日、ネットで、こんな記事を目にしました。会社の人事担当者が、面接に来た「気になる新卒者」の氏名を、Googleで検索することがあるのだそうです。そうして「気になる」気持ちを正当化する材料をせっせと集め、疑いのない「確信」へと育んで行くのだとか。
ネットの時空は、匿名の都市社会ではなく、閉鎖的なムラ社会だったのかも知れませんね。一個人として、この社会にどう付き合うのか、考えなければなりません。
そうそう、TBを送って下さったのですか? もしかすると、またハネてしまっているのでしょうか……? ご面倒をおかけして申し訳ありませんが、再送して頂ければ幸いです。

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