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径庭。

Oki0188

「みちにわ」と読みます。昨日、NHK教育の『新日曜美術館』を観ていました。特集は、今年で3回目となる『越後妻有アートトリエンナーレ2006』でした(詳細はこちら)。そのなかで、「径庭」という言葉を初めて知りました。気に入ったのは、「みちにわ」という音(おん)の柔らかい響きでした。

解説によると、径庭とは、この地方特有の習慣で、通りに面した自宅の敷地に、花庭を造ることだそうです。妻有から遠く離れたこの土地でも、山間部に入れば、里山の家々にその土地々々の草花が、誰のためでもなくたおやかに咲いています。

「径庭」という言葉を得て、暮らしの中に花を丹精する人の営みが、ごく自然のありようとして、どこかしら、腑に落ちる気がしました。仏事の必要という実用から生じたものではなく、人の暮らしが花を求める必然…..その営みが「径庭」という二文字に込められている気がします。

『越後妻有アートトリエンナーレ』と聞いて、真っ先に思い出すのは、森山さんの『彼岸は廻る』(現代企画室)という写真集です。2003年、第2回のオープニングイベント『真実のリア王』の写真記録集です。このBlogでも、過去に2回ほど取り上げていました。

●里山の花
●砂絵

巷では、あまり取り上げられることがありませんが、私にとっては大好きな写真集です。「里山の花」にも書いたとおり、『彼岸は廻る』は、森山さんのカラー写真をまとまった形で見ることのできる数少ない1冊です。被写体は深い蒼と緑に包まれた、里山の風景です。

おそらく、GRにカラーポジを詰めて撮られたものだろうと思うのですが、それが森山さん自身の選択によるものか、それとも編集者の意図によるものかは判りません。できることなら、森山さんに、直接、訊ねてみたいのです。

『彼岸は廻る』…..ちょうど、森山さんの存在を知り、おそらくは2冊目に購った写真集でした(ちなみに、最初の1冊は、当時刊行されたばかりの『新宿』(月曜社)でした)。

カラーを撮ることはほとんど無いのだと思っていましたから、この里山のカラー写真には驚きました。ファインダーを覗き、シャッターを切った以外は、おそらくほとんど手を加えていない写真たち。そこに写る里山の花々…..。

昨年、宅野を訪れて、Pen S2.8を片手に撮り歩いたとき、間違いなく、『彼岸は廻る』のことが頭にあったのでした。そろそろ、あれから1年が経とうとしています。

●2005 TAKUNO with Pen S2.8

(右上の View as slideshowからどうぞ)

蒸し暑い日は続いていますが、お盆を過ぎ、夏もそろそろ終わりです。月末までに、里山か海端の村を、Pen S片手に歩くことができるかな….。

Oki0211

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