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確信。

Mi0129

新潮社が刊行した『安部公房全集』には、毎巻、『贋月報』というオマケが付いていました。見開きでA5サイズほどですが、安部公房と親交のあった方々のインタビューが掲載されていて、作品の背景や安部本人の人となりを知る、貴重な資料となっています。

そのなかに、丹野清和さんに取材したものがありました。とある写真賞の選考委員だった安部が、選考会の打ち上げの折り、受賞した写真家にカラまれて、「おい、写真家って、みんな、あんなか?」と丹野さんに訊いたというエピソードが載っています。

写真を始めた頃、目にしたエピソードでした。ですから、本職の写真家さんとは、かくも恐ろしいものなのだと刻印されることになりました。また、地元のカメラ店でも、セミプロ級と思しき方々を目にすることがありますが、店員さんとの話しぶりを聞いていると、無意識のうちに、その視界の外に身を置いてしまいます。

「自己顕示意欲」の衣装をまとった「一家言」ほど、剣呑なものはありません。ただ、それは受け手の解釈次第でもありますから、むしろ反省すべきは、「人間」のできていない、私自身に違いありません。

このblogを始めた当初、いろんな懸念が頭の片隅にありました。批判的なコメントがワンサカ付くのでは無いか? いや、「ワンサカ」付くほど、人の眼に触れることはないだろうし、それはタダの自惚れだろう。しかし、陰でコッソリ、悪口を書かれるのではないか? いや、陰口を叩かれるほどのコンテンツは持ち合わせていないだろう…..はじめの頃は、そんな「ああでもない、こうでもない」が続いていました。

しかし、以前、ioさんもおっしゃっていたように、このblogによって嫌な思いをすることなど、いちどもありませんでした。知識であれ、人との出会いであれ、得るものばかりに満ちています。

なかでも、真摯に写真に取り組み、blogを更新し続けておられる方々は、間違いなく、誠実で優しい方ばかりなのだということが判りました。これは、ここ1年、このblogを続けたおかげで得ることのできた「確信」です。

ですから、ふだんは猫背になりがちな私も、ectoに向かっているときは、思わず背筋が伸びてしまうのです(笑)。

昨夜、とてもありがたいメールを頂きました。嬉しくて、仕方ありません。改めて、このblogを始めて良かったと思い、様々な方との出会いに感謝しているのでした。

Mi0128

Comments:2

sndicegame 06-03-23 (Thu) 23:59

いつもお世話になっています。
「under the blue sky」のsndicegameと申します。オイラもブログをはじめ1年が過ぎ、一区切り、すべてをリセットしました。愛おしい写真群をデリートしてしまうのは心苦しかったですが、「fragments of okinawa」として生活者の目線で沖縄をとらえていきたいと思います。
まことに恐れ入りますが、リンクの変更をお暇な時にお願いします。

marmotbaby 06-03-26 (Sun) 1:00

>sndicegameさん
返信、遅くなってすみませんでした。実は、コメントを頂く2日ほど前、リンクが切れていることに気が付いて、気になっていたところでした。ご連絡頂き、ありがとうございました。
“fragments of okinawa”、未だ全貌を把握していませんが、「生活者の目線」に惹かれます。それはある意味、「沖縄らしくない沖縄」を紡ぐことかもしれませんね。
いずれにしても、今後の展開を楽しみにしています!

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