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この明るいうちに。

  • February 13th, 2006 (Mon) 21:10
  • 家族

Mi0076-1

出張から戻ってきました。今回は同僚数人との缶詰出張だったので、ほとんど自由時間がとれませんでした。空港までの帰路、ひとりだけ寄り道をしてフォーカススコープを手に入れたのが、せめてもの抵抗でした(笑)。

最近、子どものなかに、ようやく「時間の感覚」が芽生えたようです。もちろん、「感覚」はこれまでにもあったでしょうから、それを「言葉に置き換えて表現できるようになった」と考えた方が正確かもしれません。

たとえば出かけぎわ、「行ってくるねぇ〜」と声をかけると、「いってらっしゃぁい」と答えます。そして必ずそのあとに「この明るいうちに!」と窓の方を指さして続けるのです。つまり「この明るいうちに帰ってこい」という意味です。

むろん、多くのサラリーマンの方々がそうである如く、「明るいうち」に帰れたことはおろか、一緒に夕食を摂ることすら間々なりません。なので、迂闊に「はいはい、明るいうちに帰ってくるよ」などと言おうものなら、それだけで本人はストレスを溜めてしまうようです(カミさんの分析)。

なので最近は、できるだけ正直に答えることにしています。「遅くなるよぉ〜、ゴメンね」とか「今日はねぇ、出張だから帰れないんだ」とか。

おかげで最近は「不在」の意味も理解し始めたようです。つまり「今日は帰れない」ことの意味を、です。今回の出張でも、「明明後日(しあさって)」は判らなくても、「帰ってこない」ことは判ったようです。

出張中、夕方、出先から電話を入れたりすると、子どもが「俺に替われ」と矢の催促をします。そして「お父さん、今日、帰ってくる?」などと受話器の向こうで言われます。たまりません。

しかし、そんな私の感傷を打ち砕くくらい、彼は彼なりの対処戦略を身に付けたようです。今回の場合、出発前日の木曜の夜、我が家では次のようなやりとりがありました。

私「お父さんねぇ、明日から出張なんだよぉ〜」

息子「ひこうき?」

私「そうだよ」

息子「明日、帰ってくる?」

私「う〜ん、明日じゃなくてね、明日の次の次の日に帰ってくるよ」

息子「じゃあ、「ヘンリー」買ってきて!」

私「・・・・・・・。」

ちなみに「ヘンリー」とは、『きかんしゃトーマス』の登場人物(?)のひとつです。

彼の言う、「じゃあ」という接続詞に込められた意味を、私なりにほぐしてみると、

(1)「お前がいないのは寂しくて辛いのだが、文句も言わず、ジッと我慢してやる」

(2)「そのかわり、お前は俺にこれだけ辛い思いをさせるのだから、当然、その穴埋めをしてしかるべきである」

(3)「ちなみに、いま俺がいちばん喜ぶのは、目の前に「ヘンリー」があることなのだが」

と言ったところでしょうか。

どうして、(1)だけを言葉にしないのでしょうか。「じゃあ」というたった3文字で(3)まで飛んでしまう人間の思考とは…..?

むろん、逆の解釈も成り立ちます。(1)が言葉にできるくらい「発達」してしまえば、それだけピュアな心は言葉によって浸されたのだ、とも。

Mi0079

Comments:3

Tohdo/凍土 06-02-13 (Mon) 22:51

我が家とそっくりな状況に共感しています。
我が息子も時間の概念を覚えつつありまして、特に寝る前の9時頃は、それ以降起きているとお化けが出る、と妻が聞かせているので、9時という時間が彼の鬼門のようです。
朝の9時との違いは外の明るさで困惑しているようですが、普通の時計は12時制なのでいずれ覚えてもらわなければと思っています。

不在のときも同じで、妻によれば、玄関から物音がすると、私だと思って走っていくそうです。こんなに自分の帰りを楽しみにしてくれるのはいまのうちかもしれない、と出来る限り仕事を持ち帰ってでも子供に会うようにしています。

以前のCMだったと思いますが、多忙なお父さんの出勤のとき、子供に「バイバイ、またあしたね」と言われているシーンを見た記憶があります。できればそうなりたくないとおもっていますが、現実はなかなかそうはいかないものですね。
ヘンリーはうちの子も大好きです。長くなってしまいすみません。

いしずみ 06-02-14 (Tue) 17:10

子供心とは不思議な物ですよね(^^ゞ。
でも,そう言ったところも含めて可愛くなってしまう親の人の良さ。
ただ,うちの子ども達は流石にちょっと大きくなってしまい,こういった反応が懐かしくなっております(^^ゞ。

marmotbaby 06-02-14 (Tue) 21:22

>Tohdo/凍土さん
私も共感しながらコメントを拝読しました(笑)。言うことを聞いてくれないときに「お化け」に登場願うのも。絵本の『ねないこだれだ?』になんどお世話になったことか。
足音を聞きつけて玄関まで駆け寄ってこられるとのこと。情景が目に浮かびます。こんなこと、匿名だから言えることですが、ホンと、抱きしめたくなりますよね(笑)。
ちなみにうちのカミさんは、その幼少時代、朝、手かけぎわの父親に向かって「また来てね!」と言ったとか。近いうち、エントリーすることにします。

>いしずみさん
同い年くらいの女の子をもつウチの同僚が、こんなことを言ったことがあります。
「「いま三歳なんです」と言うと、他の人から「いちばん可愛い頃ですねぇ」って言われるんだけど、親にとって子どもは「いくつになっても可愛い」と思うんだよなぁ…..」と。
なんとなく、判るような気がして大いに頷いたのですが、いしずみさんはいかがでしょうか? やはり、そういうものでしょうか?
先だっての東京出張の折り、6ヶ月くらいの赤ちゃんが、お母さんに抱かれて、空港のバスのなかでビービー泣いていたのですが、その姿がとても懐かしく、あっという間に過ぎてしまったなぁ….と。思わず、過ぎた時間を慈しんでしまったのでした。

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