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ビデオの時代劇。

  • August 30th, 2005 (Tue) 19:47
  • 電視

実は↑の写真、完璧にピンぼけしています。露出だけを見て距離を確認しなかったので、こんなになってしまいました。ただ、これだけサイズを縮小し、アンシャープマスクをかけると、ピンぼけかどうかすら、判然としないかもしれませんね。

表題に合わせたわけではありませんが、昨年、NHKで放映された『蝉しぐれ』を観ていました。欠かさず観た連続ドラマとしては、ここ数年で唯一のドラマです(ちなみに、『蝉しぐれ』以前は『ケイゾク』が最後でした)。

NHKが「金曜時代劇」の枠を定着させたのは、いつ頃からだったでしょうか….? すくなくも、私の子ども時代は「水曜時代劇」だったはずでした。『風神の門』『真田太平記』など、見応えのある時代劇が多かったように思います。

そんなことを考えながら、ふと、思ったことがあります。NHKの時代劇は、大河ドラマを筆頭に、ずいぶん、昔からビデオによる収録・放映でした。そのことには、なんの違和感もありません。

ところが、民放の時代劇がこぞってビデオによる収録・放映になったとき、あまりの違和感にゾッとしたことを憶えています。フィルムではない『水戸黄門』など、それだけで観るに堪えない心地がしました。

私だけかもしれませんが、この違和感はなんなのでしょう? NHKなら違和感なく受け入れてしまう「ビデオ収録・放映の時代劇」が、なぜ、民放だと受け付けられないのだろう…..。仮に『鬼平犯科帳』がリアルなビデオによる放映だったら、ファンはもっと少なかったはずです。

(そういえば、『ひとりで言えるセリフを均等割して持ち回るベタベタの刑事ドラマ群』も、ある時期を境に、一斉にビデオによる収録・放映になったような気がします。なんだか、ちがうんだよなぁ…..。)

もっとも、最近は、あたかもフィルムで撮ったかの如くに細工できるほど、デジタル撮影の技術は向上しているようですね。良く判らないのは、その場合、画質を上げているのか、下げているのか、それともまったく異質な何かなのか、ということです。

GR Digitalの発売を予告する”GR Blog”の存在を知り、ふと、そんなことが頭を掠めて行きました。

Comments:3

kemo 05-08-30 (Tue) 23:03

こんばんは。

私もビデオ作品の画像にはなじめないので、気持ちは良く分かります。うまく言い表すことができませんが、ストロボを使って撮った写真のような違和感を感じてしまいます。

MazKen 05-08-31 (Wed) 12:29

こんにちは。

今更ですがに私のフィルム保管法を書き込みました。

私は皆さんが思うような?懐古趣味はまるで無くて、Canon党です
から新しい物好きなんです。
表現の方法に合わせて、ハード(入力デバイス)を選択することに
なりますね。
フィルムからデジ変換の方が面白ければペンFTを使うし、商業撮影
なら当然デジ一眼になります。

私はツール・ド・フランスのような海外自転車レースフォトの先駆
けでしたから、元々スポーツフォト屋さんです。
でも、高感度フィルムの画質が嫌いであくまでISO 100以下のフィ
ルムで撮るスタイルを堅持しました。

この時は、スローシンクロでストロボをかなり多用しましたね。
Canonにシンクロ域とメーターを改造させ、環境光に合わせてよわ
~く発光させる。NewF-1+MD+ストロボが標準ボディ装備。
今では自転車レースを撮るスタンダード技法ですよ。カメラもスト
ロボもオートでそれが可能だし。

オートストロボが進化すると、スナップ作品的にはノーストロボ撮
影ですね。ところが手ブレ防止機能がつくようになったり・・・

つまり撮影道具なんてひたすら自動化され簡単便利になるんです。
スキル不足を全部カメラが補完してくれる・・・
フォトレタッチツールもまったく同じで、ピントの修正や露出の修
正も、画像合成もどんどん簡単かつ自然になっているでしょう。
プロの極意がいつの間にか標準的なツールになっている。

それを恨んでもしょうがないですから、究極のところ作品力でしか
ないんですね。

長文失礼しました。

marmotbaby 05-08-31 (Wed) 18:43

>kemoさん
こんばんは。コメント、ありがとうございました!
「ストロボを使って撮った写真のような….」に、ピンとくるものがありました。ある意味、ライティングの問題なのかもしれませんね。たとえば、韓国ドラマ(ほとんど知らないのですが)に感じる違和感は、間違いなく、ライティングによるものです。日本と比べて良い悪いという問題でもなく、技量の高低の問題でもなく、ある意味、光に対する「思想」の違いが現れているのかなぁ…..。
そうそう、リコーオートハーフの修理を始められたんですよね。凄いなぁ…..私はとてもできません。バラすだけならともかく、治して組み上げるなど、説明書のないプラモデルを組み上げるような気がして…。

>MazKenさん
コメント、ありがとうございました。長文のコメント、とても嬉しく拝読しました。
頂いたコメントを拝読しながら、こんなことを思い出しました。
以前、神戸の事件があった折り、村上龍が「現実の事件に想像力を制限されるような気がして、憂鬱になった」と語っていました。小説家は現実をなぞるわけではなく、想像力を駆使して現実に立ち向かうのだ、しかし、小説を追い越すような現実が次から次へと現れるなかで、作品そのものを想像力だけで成り立たせることが困難になってしまった…..その焦燥感を吐露していたのです(「寂しい国の殺人」『文藝春秋』1997年9月)。
まったく異質な領域の話ですが、「機械の自動化」や「手法の標準化」も、それが生み出された当初はイマジネーションの具体化に違いありません。ただ、いったん具体化されてしまうと、それが手枷足枷になってしまい、作品の力そのものが平板になってしまう….可能性を広げるはずのツールが、却って我々を息苦しくさせる…..
その「気安さ」に陥らないための自覚が必要かもしれませんね。そういえば、安部公房も、「万年筆を使おうがワープロを使おうが、所詮、文体とは作家の脳の構造にほかならない」と言っていました。ある意味、身も蓋もない言い方ですし、それを聞いて私などは凹む以外に無いのですが(笑)。

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