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ひねくれた親。

  • May 28th, 2005 (Sat) 15:19
  • 家族

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子育ての先輩方にお訊ねしたいことがあります。テレビアニメ、テレビゲーム、携帯電話、この「三種の神器」にまみれることなく、子どもを育てることは可能でしょうか…..?

今月、おかげさまで息子は4歳になりました。彼なりに興味の対象も増えているらしく、触れるモノ全てが物珍しいようです。先日も近くの公園へ連れて行ったとき、蟻の巣を発見し、無心にその入口を塞いでおりました。

「こら! そんなことすると、蟻さんが困るでしょ!」

と、たしなめると、

「ありさん、こまる?」

「そうだよ〜。せっかくいっしょうけんめい作ったんだから。かわいそうでしょ?」

「ありさん、かわいそうだねぇ〜」

と言った舌の根も乾かぬうちに、

「でぇーん!!」

と両足で踏みつけておりました。おいおい。

外にいる間は良いのですが、うちに帰ってテレビを点けていると、アニメや実写アニメの類には例外なく反応を示します。無心にモニターを見詰めるその姿に不穏なモノを感じてしまい、慌ててチャンネルを変えようとするのですが、最近では「変えちゃダメ!」と、いっちょまえに異議を唱えるようになりました。

ひねくれ者の親としては、この事態をなんとかせねばなりません。そこで彼に語って聞かせることは、「ウルトラマン、仮面ライダーは恐ろしいものである」と言うことです。

「ウルトラマンってねぇ〜、なぁ〜んにも悪いコトしていないかいじゅうを殴ったり蹴ったり、火を点けたりする悪いヤツなんだよぉ〜。こわいよねぇ〜」

「うるとらまん、わるい? こわい?」

「そぉだよぉ〜、こわいんだよぉ〜」

「うるとらまん、夜でてくる?」

「でてくるよぉ〜、ひとりでちゃんと寝てないと、お化けと一緒に『こらあ〜!』ってでてくるよぉ〜」

「やだです! うるとらまん、いやの!」

こうして「ウルトラマン=お化け」説をこんこんと説くのですが、少し油断していると、またぞろモニターに見入っています。いったい、どんなサブリミナルが仕込んであるのか、まったくもって不可解です。

なにを隠そう、私自身はウルトラマン、仮面ライダーで育った世代です。子どもの頃の写真を見ると、例外なくスペシウム光線を放っています。いまの30代後半以降の世代、その一部にある「学校教育的融通のなさ」は、こうした比類なき勧善懲悪もののせいではないかと考えています。

まぁ、ウルトラマンは妥協するとしても、テレビゲームと携帯電話は、私にはまったく理解不能な世界です。間違いなく、ファミコン第一世代のはずなのですが、どういうわけか、これまで縁がありませんでした。また携帯電話も未だに使ったことがありません(この件は、後日詳細にエントリーします)。

ですから、この2つに子どもが興味を示し始めたとき、親としてどう対処したら良いものかと….。「家族割」など、まったくもって余計なお世話です。

「本当に面白いものが見つかれば、あっという間にそんなものに興味を示さなくなるよ」とは、敬愛する同僚の言葉なのですが…..。もっとも、こんなことに神経をすり減らすこと自体が、いちばん馬鹿げたことかもしれませんね。

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Comments:8

jj 05-05-29 (Sun) 1:39

まずは、4歳おめでとうございます。
うちは3歳半ですから marmotbabyさんの方が半年先輩ですね。
僕らが子供のころと明らかに状況は変化しているので、三種の神器を回避して成長は無理とあきらめています。
そして本当に面白いものを見つけることは子供主体では無理かも知れないとさえ思っています。
僕に出来ることは面白いことをチョッピリ伝えるだけでかな…

もか 05-05-29 (Sun) 10:58

まわりのお子さんたちとの兼ね合いや、親の思惑(?!)など、いろいろあるとは思いますが、私がいちばんだいじだと思うのは、親の価値観を伝え続けることだと思うのです…子供がわかろうが、わかるまいが、ずっとです。
幼稚園になればヒーローごっこ、小学生になればTVゲーム、携帯など、親がどう思おうと、どんどん子供の中に入ってきますから。
そんな時に自分でできる、もっと面白いこと(趣味など)を知っていれば、まったくの無菌状態は無理にしても、自分のなかでバランスが取れると思うのですが…いかがでしょうか。

complex_cat 05-05-30 (Mon) 12:58

家にTVセットを置かなかったという紀子様の家庭環境は,ビートたけしなどにショックを与えたようでしたが,研究者仲間の友人達の自宅に遊びに行くと,TVが無いという家が,割と普通でした。
 一方で,私自身もの凄い,TVっ子でした。で,今家がどうなっているかというと,民放のTVはほとんど流れません。選ばせたビデオか,あとはNHK,某民放BSの海外ドラマ(字幕読ませてます)。
 ビデオもアニメも量を見せて,駄作で金儲けしようとしている悪い大人の企みを見抜けるように「教育」しております。でも,子供は,大人と見ているポイントが違うので,私があまりに薄っぺらな世界観やシナリオを見て最低の評価を下したポケモンや,今年度のクレヨンしんちゃん映画(昨年までは最高)を面白いとかぬかすので,ちょっと困っております。
 それでも,お父さんはくじけず,「カムイ外伝」のDVDを見せて,霞切りに入るタイミングに必要な体術レベル,拝一刀の水鴎流波切りの太刀やX攻撃との相似性,飯綱落としがカールゴッチ大先生が日本のリングでジャーマン・スープレックス・ホールドを見せる前に白土三平が考えついた技で,お父さんも練習したのだと(そっちの方が危ないかな)いうことを蕩々と語ったりしております。
 ともかく,どの分野も最高のものがあるはずなので,沢山見せる,それは,何処かでものの本質を見ることに繋がっていく・・・・・と思いたいですね。
 専用TVゲームは,買わない予定ですが,やがて知るパソコンのネットゲームの方が罪が深いので,目下悩んでますが。
 目下のところ,携帯電話が一番困るかな。アレは,人と人との関係の作り方や経験が出来ていないレベルで,その集団の中のコミュニケーションツールとして与えると,最悪の道具ですから。

M.Niijima 05-05-30 (Mon) 19:51

お子さんのお誕生月だったのですね、おめでとうございます。
うちのは6月で3歳ですからmarmotbabyさんのお宅のほうが先輩ですね。で、後輩がしゃしゃり出ちゃいますが(笑)、うちでは娘が興味を持ったものに対して制限を与えないようにしています。TVから得られる情報、友達の家で目にしたもの等など、好奇心旺盛な子供にとって全てが魅力あるものに映っていることでしょう。そして子供といえども、それらの中からさらなる絞込みをしているように思えます。
興味を覚える対象は多くてもよい。しかしそれら全てを得たり、扱ったりすることはできない。ならばもっとも自分に合うものを探すことに力を注ぐ。大人の世界と一緒だと思います。

io 05-05-30 (Mon) 20:45

こんにちは。みなさん、様々な子育て観をお持ちのようで素晴らしいです。
さて、私の愚息は今年で11歳になります。小さい頃からかなり父親と「タタカイごっこ」をやって育てましたので、けっこうな荒くれです。がたいもでかいです。こんな彼もTVゲームはかなり好きです。

でも、テレビとケータイには今のところ興味を示しておりません。でも、かなりの映画通で6歳の頃長丁場で非常に重い「アマデウス」を3時間ぶっ通しで観て、その感想が「おもしろかった」でした。

クレヨンしんちゃんも彼のお気に入りで彼曰く「暴力シーンがないし、しんちゃんの中にはいじめがない」と言っていました。確かにいっしょに見に行った劇場版の中にはほろりとさせる名作も存在します。

私の生まれ故郷が北海道の奥地なのですが、彼がそこに帰るとそういった娯楽はいっさいやりません。フシギなのですけど、夜更かしの彼が北海道では9時には就寝します。

marmotbaby 05-06-01 (Wed) 12:05

>jjさん
最初にお詫びします。実は、jjさんにお子さんがいらっしゃるとは夢にも思っていませんでした。撮られるお写真のイメージから、勝手な想像をふくらませていて、てっきり独身でいらっしゃるものと…..。西井一夫ではありませんが「写真にだまされたらアカン」と、改めて思いました(笑)。
M.Niijimaさんのおこさんも3歳と言うことですが、いちばん良い時期ですよねぇ….うちの子はなんだかすっかり「少年」になってしまい、「お前もやっぱり「人間」になるの?」と思わずにはいられません。

>もかさん
「健康病」という言葉があるくらいですから、たしかに「無菌状態」くらい、不衛生な環境はないかもしれませんね。独身の頃、「信念」などという重たいものは、できるだけ持ちたくないと思っていました。しかし、子どもを持つようになってからは、嘘でも「信念」を「持っているフリ」くらいはできなければ……と思うようになりました。いつのまにか、それが本当の「信念」に置き換わりつつあるような気もしています。年齢のせいかな?

>C_Cさん
紀子様のこと、私もハッキリ憶えています。武田鉄矢だったかな? 「自分たちが「豊かさ」の象徴(しるし)として、手に入れることを望んできた一戸建て、テレビ、車……そんなものなくても「お嬢さん」は育つんですね…..」といった主旨だったような….。
うちのカミさん、いまの14インチのテレビが壊れたら、「しばらくテレビ無しで過ごしてみようか?」などと、恐ろしいことを言い出しています。結局、「おとな」の問題なんですよね。また、茶髪にしろ携帯電話にしろ、「売らんがため」に大人たちが作ったモノに、他ならぬ大人たちが復讐されているような気がします。

>M.Niijimaさん
亡くなったA.セナが、かつてインタビュー番組の中で「自分が間違えた方向に行きかけたとき、いつも両親が正しい道を教えてくれた」と述懐していたことを思い出しました。制限なく試させる中で、折々に適切なアシストを忘れないこと。子どものチョイスを信頼し、なおかつ放任ではなく向き合えること。子どもが自らの我欲をモニターできる参照点として、親の存在はあるべきなのかもしれませんね。

>ioさん
私が子どもの頃は従兄弟と「やっつけゴッコ」と呼んでいました(笑)。それにしても、6歳にして『アマデウス』とは….。以前のひとり旅と言い、芯の通ったお子さんですね。
そうですか、北海道のご出身なんですね。故郷に帰られるとお子さんがすぐ床に就けるというお話しを伺って、我々は、生きるには不必要な装飾品をヤマほど持たされて暮らしているのかなぁ….などと考えてしまいました。

>みなさま
返信がたいへん遅くなって申し訳ありませんでした。正直に言うと、こんな所帯じみた話題に、ここまでコメント頂けるとは思ってもいなかったので、とても喜んでいます。miniBBSにも書きましたが、「管理人」のくせに「居心地の良さ」を感じてしまいました。
バタバタした時期と重なってしまい、返信が遅れましたこと、重ねてお詫び申し上げます。今後ともよろしくお願い申し上げます。

marin 05-06-05 (Sun) 18:58

marmotbabyさん、こんばんは。しばらくバタバタしていてご無沙汰してしまいました。遅ればせながら、今頃コメントします。ごめんなさい。

うちも息子たちが今年の夏に8歳と6歳になるのですが、彼らが生まれてからというもの、こうした問題はいつも頭のどこかにあります。

オモチャを大量に買わせるためだけに作られているとしか思えない○○レンジャーは卒業して見向きもしなくなりました。△△ライダーシリーズは、昔のものとは全く質が違うので見せたくありませんが、幸い子供たちも全く興味がないようです。その他のアニメは、私自身もテレビっ子だったのであまりうるさく言うつもりはありませんが、時間だけは守らせるようにしています。

テレビゲームは、いわゆる××ステや●●キューブのようなものは今のところ禁止です。携帯型の▲▲ボーイは大多数の友達が持っていて、何人かで集まって遊んでいる風景は異様です。我が家ではまだ買い与えていないのですが、古いからいらないと言って友達がくれたものが1台あります。時間を決めて遊ばせているのですが、守れないと取り上げて隠してしまうこともあります。

携帯電話は未成年には全く必要ないと私は思いますが、中学、高校と進んでどんな決断を迫られるのかはわかりません。

いずれにしても、大切なのは親がそういった問題に関心や危機感を持ち続けることかと思います。親になってみて、周りには子供のすることに無関心、無責任な親が多いのに驚いてしまいます。言葉遣いや遊びでも、きちんと注意してしつけるのが親の役目だと思うのですが、そんな当たり前のことが行われなくなっているのはやはり危険な状況といわざるを得ません。

marmotbaby 05-06-06 (Mon) 12:10

marinさん、こんにちは。
過去エントリーの掘り起こしは、むしろ嬉しいくらいです。気にかけて頂いてありがとうございました。
marinさんのお子さんのような事例を聞くと、子どもを信用して良いのだと安心できますね。ただ、ハッキリしていることは、いずれ大人の問題なんだなぁ….ということでしょうか。
社会的な安全を保障するために監視の目をほうぼうに行き渡らせ、草の根分けても「未開地」を潰そうとする「親心」は、どこかで「安全のデフレ・スパイラル」を引き起こしているような気がしてなりません。「なにかあってからでは遅い!」という言い方は本当に「正しい」のか….? 「親の目」の行き届くところで、TVゲームに興じているのが、皮肉なことにいちばん安全なのかも。嫌な世の中です。
ところで我が集合住宅では、階段付近に男の子がたむろしてカードゲームに興じている傍ら、女の子たちが自転車や一輪車で走り回っている光景を良く目にします。なんとも不思議な光景です。

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