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スマトラ沖地震、その後。

  • February 4th, 2005 (Fri) 13:46
  • 思惟

(写真と本文は関係ありません)

スマトラ沖地震から一ヶ月以上経ちました。この地震は、おそらく世界史的にも類のない悲劇として語り継がれることでしょう。

MSUに在籍する私の友人は、400人を越えるList Serverに、いち早くドネーションを呼びかけました。未だ被害の全容が判然とせず、映像の配信も充分ではなかった、12月28日のことでした。にもかかわらず、事の甚大さをいちはやく察知し、行動に移した彼の力に、私は改めて「想像力」の意味を噛みしめる思いでした。つまり、映像が喚起する「制度化された感情」と人間の「想像力」とは全く別物だということです。

白状すると、私には未だ被災地への想像力が欠けています。「20万人を越える死者・行方不明者」とは、地方の県庁所在地の市民が、いちどに全て亡くなることに相当します。にもかかわらず、津波が押し寄せる映像を観ても、「実際の津波とは、こんなにも緩やかに押し寄せるものなのか…」と「映画とは違う、現実の津波」に違和感を憶えるような有様でした。

よくよく考えれば、映像とは臭気や震動や距離感を圧殺し、たかだか何インチかの箱に投影されるものに過ぎません。それに頼って想像力を組み上げることが、いかに貧しく、またパターン化された「反応」しか生まないかは、容易に想像できます。

先に「語り継がれるだろう」と書きました。それは、映像によって、というよりも、語り継ぐ我々のイマジネーションが真摯にリレーされることにあるのかもしれません。「生々しい」のは映像なのではなく、むしろ我々の「想像力」ですから。

ちなみに、日本ユニセフでは、今もドネーションを受け付けています。むろん、私も。

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